2008/05/19

FXの投資戦略・エントリー

FXの投資戦略において考えておくべきポイントはいくつかありますが、一つはどのタイミングでエントリーするかということです。

エントリータイミングを計る方法として一般的には、チャートの値動きから導き出すテクニカル分析(MACDやRSIなど)の売買サイン(ゴールデンクロスや買われ過ぎなど)を目安にするというものがあります。こういった売買サインを採用するには、過去の四本値を元にシミュレーションを重ねながら、あるいは色々と組み合わせながら、その期待値を見定めた後に、ということになるでしょう。

しかしここで忘れてはいけないのは、その期待値はあくまで過去のデータから算出した結果論に過ぎず、未来のパフォーマンスを予測するものではないということです。テクニカル分析を用いて負けるという参加者の大半は、相場の癖を知らないような未熟な状態であることが多く、分かりやすい売買サインを提示してくれるテクニカル分析にエントリータイミングを依存してしまうことに敗因があります。有益なテクニカル分析は相場の癖を見極められるようになってから使うことが肝要です。

相場の癖を見極めるのに一番有効な手立ては、チャートの値動きを冷静に観察することです。すると、チャートの山や谷を越えたあたりの値動きや、越えられずに戻った時の値動きなどに特徴があることに気付くはずです。それらを端的に言い表したものとして「行き過ぎもまた相場」などといった相場格言があります。実際は相場ごとに癖が異なりますので、相場格言が必ずしも当てはまるわけではありませんが、先人の教えを手がかりにしながら相場を見る目を養うことができます。

その他に、相場を動かす材料としてファンダメンタルズや経済指標などがあります。予想とは大きく異なる経済指標が発表された時、相場は大きく動きます。この値動きを瞬間的に取っていく場合にも「相場は相場に聞け」といった相場の癖を知っておくことが大切です。(ただし、業者の約定能力やサーバー強度などを考えるとリスキーな投機だと思いますので、個人的にはお勧めしたくない手法です)