2008/05/09

バイオ燃料懐疑論

日本国内メディアによる報道だけに情報源を頼ってしまうと、先進的な取り組みとされてきたバイオ燃料が穀物需要を歪め、発展途上国での深刻な食糧難を引き起こしているという実態がなぜか見えてきません。そのような問題の性質はウケないという思惑があるのか、マーケットへの身勝手な投機によって穀物が暴騰したという短絡的な見解や、どの国がいくら援助に乗り出したといったニュースばかりが強調されて伝わりがちです。投機に対するアレルギーが根強い反面、マネーに対する関心は非常に高いという国民性を反映しているのかもしれませんが、為替をやるには不都合です。世界規模のニュースについては各国メディアの報道にも目を向けてみると良いでしょう。外国為替市場との関連については、前々から言われていたドル円と原油の相関性が崩れてしまいましたので、原油や穀物といったコモディティの高騰が各国のインフレにどれだけの影響を与えるかが注目されます。