ポイントはECB理事会の利上げ0.25%という事前予想幅にサプライズはあるか、インフレファイターのトリシェECB総裁が会見で利上げ打ち止めを示唆するか、前回の雇用統計で予想以上に上昇した失業率5.5%が今回はどう変化しているか、といった点にあります。ユーロ利上げ打ち止め、失業率改善という結果でも、堅調な原油が崩れない時点ではドルの上値もやや限定的のように思います。
原油高は将来的に持続する需給逼迫という見通しに立った年金基金などの息の長い資金の流入に問題があります。昨今のインフレによる経済的打撃が新興国の間で顕著になり原油の需要が大幅に落ち込むか、来週の洞爺湖サミットという大舞台において原油や穀物系バイオエタノールに代わり得る次世代エネルギーがサプライズ的に報道でもされない限り、原油の堅調トレンドを崩すのは難しそうです。
