2008/01/20

TOKYO GAITAME SHOW 2008

昨日の話になりますが、TOKYO GAITAME SHOW 2008~個人投資家のための投資戦略~という、外為どっとコムさん主催のセミナーに出かけてきました。場所は有楽町にある東京国際フォーラム(1500人収容!)です。元大蔵省財務官で現在は早稲田大学教授の榊原英資さんが、今後の日本経済や為替相場について語るというところが目玉です。他にも、元日銀の木村剛さんや人気コメンテーターの酒匂隆雄さん、現役のディーラーの方々も参加という何とも豪華な布陣でした。(JPモルガン・チェース銀行の佐々木融さん、バークレイズキャピタル証券の高橋祥夫さん、住友信託銀行の松本三郎さんのお三方です)

私は最初の榊原さんの部だけ参加させていただきました。「為替がわかれば世界がわかる」という著書が読みやすく、どんな人なのか見てみたいという心境でした。司会を務める国際ジャーナリストの蟹瀬誠一さんの鋭く切り込みに、榊原さんは終始フランクな感じで持論を展開してくれました。

つまりサブプライム問題とは不良債権証券化問題であり、不良債権だけでも面倒なのに証券化してしまったものだから、アメリカは信用収縮を止めるのに難儀してマイナス成長。日本政府も為替相場に介入できる余地はないから円高は90円台まで進むだろう。

サブプライム問題の病状については軽度から重度までエコノミストによって細かく意見が分かれるところですが、榊原さんは極めて重度であると認識されているようでした。インフレに焦った中国が元を切り上げてくれば、短期的には90円台もありえるかもしれないと私も考えます。今年前半はドルショートがトレンドなのでしょうか。

ところで昨晩から本日にかけてなのですが、榊原さんをテレビ番組で何度も拝見しました。存在を知るようになって、目がつくようになったのでしょうが、やはりセミナーの時と同様のことをおっしゃられていたので、少しだけ損した気分です。(こんなにも有名だったとは)榊原さんがこうも表舞台で喋り倒しておられるのは、竹中さんのように大臣を狙っているからじゃないかな? などと穿った見方をちょっとだけしてしまうのでした。