G7が閉幕しました。サブプライム関連の損失を開示しようと言った以外、特にインパクトは感じられなかったように思います。各国が協調して動くとはしたものの具体的にどう動くかという点などは示されず、やはり中国やインドが参加しないような会議では世界経済への影響力は限られてしまうようです。明らかに多すぎるユーロ圏の国々を少し減らして、中国、インド、中東などの新興国を組み込んでいってほしいものですが、その点について議論されることもなかったようです。
今回、インパクトに欠けてしまったのは各国の台所事情が異なるという一面もありますが、経済的に衰退を辿っている日本が議長を務めているという点がそれを助長していたようにも映ります。なにせ、経済産業省の北畑隆生事務次官がデイトレーダーを最も堕落した株主と非難してしまうほど、エリートの皆さんがマーケットを理解していない様子ですから、箔をつけたい大臣もどきがニヤついただけで終わってしまったのも無理はありません。
などと考えていたら、私は円を失望売りしたくなってしまうのでした。